弘前の画廊「ギャラリー森山」(弘前市樹木、TEL 0172-35-6787)で現在、「ゆうれい展」が開催されている。
津軽地方の10寺院が所有する幽霊画や地獄絵など約80点を展示する同展。かつてテレビ番組の生放送中に「目が動いた」と話題になった「渡邊金三郎の断首図」や江戸時代に描かれたとされる幽霊画も並ぶ。
館長の森山豊さんは「当展は約40年前に『ねぷた和尚』の愛称で知られる絵師・長谷川達温氏を中心に幽霊画を持ち寄って怪談を楽しんだという活動がきっかけ。普段は閉まってある幽霊画を一年に一度解放し、供養とおはらいの意味もある」と話す。
館内では、こけし工人・笹森淳一さんが制作したおばけや妖怪のこけしや長谷川達温氏の幽霊画を特別展示する。「毎年の恒例行事で展示する幽霊画に大きな変更はないが、毎年通ってくれる人や熱心に鑑賞していく女性客が多い」と森山さん。「気づいていないだけかもしれないが、私には特に不思議な現象は起きていない」とも。
弘前に帰省中立ち寄ったという20代女性は「開催は以前から知っていたが、足を運ぶ機会が作れず今回は初めて見ることができた。幽霊画はどれも怖いというより言葉にはできない魅力があった」と話す。
開催時間は10時~16時。入場料は、大人=500円、子ども=300円。8月21日まで。