「高岡の森 弘前藩歴史館」(弘前市高岡獅子沢、TEL 0172-83-3110)で現在、企画展「日本刀の美」行われている。
7月19日から開催されている同展は、同館所蔵の刀剣をはじめ、岩木山神社(百沢寺沢)や黒石神社(黒石市市ノ町)など同館周辺の寺院で所蔵されている刀剣約30点を展示する。
同展では展示している刀剣を撮影自由にしているため、現在SNSで話題を集めている。7月26日にツイッターアカウント「焼きみかん@stsnhdes」さんが、館内の刀剣を撮影した写真と展示物の一部を除き展示物は撮影可能であることを投稿すると、7500以上のリツイート、約5000のいいねが寄せられた(7月31日19時現在)。
同館学芸員は「神社からお借りしている神刀もあり撮影をお断りしているものもあるが、皆さまのお力をお借りして発信してもらうことを考え、撮影は基本的にOKとしている」と話す。「狙い通り、多くの人に触れる機会を作っていただきありがたい」とも。
昨年4月にオープンした同館では、隣接する高照神社で所蔵する武具刀剣などを常設展示している。同学芸員は「市街から離れた場所にあり、弘前市民でも足を運ぶのは難しいのが現状。今回は日本刀を美術として鑑賞することをテーマに少しでも気軽に楽しんでもらえるような機会にしている」と話す。
ツイッター上では「(入館料が)300円ですよ!お得すぎる」、「美しい曲線をした刀(中略)しかもこの輝き」との投稿があったほか、アップルパイやフレンチ、津軽塗といった弘前の観光を案内する人もいた。担当学芸員は「当展をきっかけに周辺観光にも興味を持っていただければ」と笑顔を見せる。
開館時間は9時30分~16時30分。観覧料は、一般=300円、高校・大学生=150円、小・中学生=100円。9月16日まで。