弘前の中心市街で7月17日、青森県立弘前高等学校(弘前市新寺町、TEL 0172-32-0251)の生徒らによる「弘高ねぷた」運行が行われた。
「弘高ねぷた」は60年以上の歴史がある同校の伝統行事。クラスごとに生徒たちが放課後などの時間を使って製作した人形ねぷたが市内を運行する。8月1日から始まる「弘前ねぷたまつり」の到来を告げる風物詩として市民から親しまれている。
今年は6クラス3学年、18台が出陣した。浴衣姿の生徒らは囃子(はやし)や太鼓の音に合わせ、「ヤーヤドー」と声を響かせながら中央通りや土手町通りを練り歩いた。沿道に集まった観衆からは拍手や歓声が沸く一幕もあった。
弘前高校出身の30代女性は「運行当日まで製作作業に追われた当時のことを思い出す。夏の到来を感じて涙が出てしまう」と話す。40代男性は「昔よりおとなしくなったが、変わらないねぷたをいつまでも続いてほしい」と笑顔を見せる。
生徒たちが製作したねぷたは、1台2万円で譲渡する(前とうろう込み)。前とうろうのみは5,000円。