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弘前の寺院で円山応挙の幽霊画&落語鑑賞イベント

川村正弘さんと応挙の幽霊画の写真を使ったツアーのポスター

川村正弘さんと応挙の幽霊画の写真を使ったツアーのポスター

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 久渡寺(弘前市坂元山元)で6月20日、イベント「応挙の幽霊画を観(み)ながら落語『応挙の幽霊』を聴くツアー」が開催される。

ポスターに使われている幽霊画は唯一撮影された貴重な写真データを使っている

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 江戸時代中後期の絵師・円山応挙が描いたとされる幽霊画を所蔵する同寺。国宝「雪松図屏風」作者の応挙は幽霊画の名手としても知られる。寺伝によると、「返魂香之図(はんごんこうのず)」とされる応挙の幽霊画は現在世に複数枚存在し、アメリカ・カリフォルニア大学が収蔵する物が真筆である可能性が高いとされているという。

 同寺では幽霊画を毎年旧暦の5月18日にのみ一般公開することにしている。今年は6月20日となり、ツアーは公開に合わせて参拝し、幽霊画を鑑賞しながら絵にまつわるエピソードなどを住職から聞くほか、本堂で落語家の三遊亭兼好さんによる落語「応挙の幽霊」を鑑賞する。

 ツアー実行委員の川村正弘さんは、弘前市落語ふぁん倶楽部代表として弘前で落語鑑賞会を定期開催している。川村さんは「3年前に兼好さんを弘前に呼んだ際、久渡寺に行きたいと希望があって案内したことがあった。その時は幽霊画を見ることはできなかったが、兼好さんに見てもらいたいのはもちろん、落語といつかコラボさせたいと温めていた」と話す。

 幽霊画は今回の公開後、修復のため、初めて同寺から持ち出される。「幽霊画の公開時には必ず雨が降ると言われ、今年も降るのか個人的に気になる」と川村さん。「応挙の幽霊画を弘前の財産として全国に広め、久渡寺を知るきっかけにもなれば」とも。

 開催時間は13時~17時。参加費は3,000円。要事前申し込み。「たびすけ」(土手町、TEL 0172-55-0268)で受け付ける。締め切りは6月13日。

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