弘前・東目屋地区にある酒蔵「丸竹酒造店」(弘前市国吉)で2月2日・3日に蔵開きが行われた。
毎年2月に蔵開きを行い、酒蔵内で新酒の試飲や日本酒飲み比べなどを行う同酒蔵。1686年に藩御用商人又庄屋として創業し、現在は14代続く酒店として竹内久悦さんが杜氏を務める。「平成元年に始めて今回で31回目。平成最後の開催」と竹内さん。
当初は酒蔵のある東目屋地区の住民のみに日本酒を振る舞うイベントだったが、竹内さんによると「入場料を徴収するようにしたところ、県外から新酒を飲みに集まる『酒好き』のイベントになった」と笑顔を見せる。
今年は2日間で200人の来場があり、岩手や山形といった県外からの参加者もいた。日本酒の飲み比べは5種から当てるもので、挑戦した参加者たちは景品となる新酒を欲しさに真剣に挑戦していた。竹内さんは「今年の全問正解者は2人だけだった」と話す。
山形から来たという遠藤直裕さんは「毎年、リンゴの剪定(せんてい)を勉強するために弘前に来ている。勉強の合間に雰囲気のある酒蔵で新酒を飲めることを毎年楽しみにしている。来年も来たい」と笑顔を見せていた。