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音楽家の多田慎也さんが弘前に移住 青森のアーティスト発掘や弘前での仕事に意欲

弘前に移住した多田慎也さん

弘前に移住した多田慎也さん

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 作詞・作曲家でシンガー・ソングライターの多田慎也さんが昨年11月27日から弘前に移住している。

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 多田さんは東京出身で千葉育ち。2007年にアイドルグループ「嵐」に提供した曲「いつまでも」で作曲家デビューし、2012年にはAKB48の「ポニーテールとシュシュ」(作曲)でJASRAC賞銀賞に輝いた。「ももいろクローバーZ」「Hey!Say!JUMP」などのアーティストにも楽曲を提供している。

 弘前との接点は、2016年にりんご娘がアイドルの祭典「愛踊祭~あいどるまつり~」で全国優勝したことだったという。審査員をしていた多田さんは、りんご娘が所属するリンゴミュージック代表の樋川新一さんと交流を持つようになり、16枚目のシングル曲「Ringo star」から楽曲を提供するようになった。

 「昨年1年間は、桜、祭り、紅葉、雪と四季ごとの弘前を訪れた。移住を決めたのは弘前ねぷたを見た時。心奪われた」と多田さん。「青森出身の祖母のおばあちゃん子だったこともあるのかもしれないが、東北の人が作る作品や楽曲に感動することは多い」とも。

 多田さんは弘前を訪れるようになり、自身の生活を振り返るようになったと明かす。「東京は朝も夜も関係ない。弘前は四季だけでなく朝と夜もはっきりしている。オンオフのスイッチが切り替えやすく、おいしい食べ物を多く、生活のしやすさを感じる」と話す。

 現在は3月19日に発売するりんご娘3枚目のアルバム「FOURs」の収録作業に追われている。10曲すべてを多田さんが手掛ける同アルバムは「四季」がテーマであり、岩木山をモチーフにしたものや、弘前公園の桜を題材にしたものなど、弘前でヒントをつかんだという楽曲を収録する。

 多田さんは「仕事はリモートワークができるため、場所は問わない。今は東京と弘前で半々の生活だが、弘前で過ごす時間も長くなる」と話す。今後は弘前で音楽活動をしている人たちと交流し、自身の経験を生かしたプロデューサー業で関わりたいという。「青森のアーティスト発掘や弘前の人たちと一緒に仕事ができるようになれば」と笑顔を見せる。

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