弘前市相馬地区地域おこし協力隊の鹿内あかりさんが現在、フクロウの巣箱を販売している。
弘前市郊外にある同地区の地域おこし協力隊として赴任している鹿内さん。元大工でリンゴ農家の山崎隆穂さんと一緒にフクロウの巣箱製造を企画した。
鹿内さんは「近年ネズミなどの小動物による食害が多発しており、リンゴの木を守るために考えた。フクロウは1日3匹のネズミを食べると言われ、リンゴ農家にとって救世主のような存在。数年前からリンゴ園でのフクロウの営巣活動がメディアなどに取り上げられ、需要が高まっていた」と話す。
巣箱の大きさは高さ80センチ、横40センチ、幅30センチ。水に弱いというフクロウを雨水から守るため、水に強い松の木を使い寺院で使われる雨よけ技術を活用するほか、ヒナが巣立ちしやすいように巣内にはしごを取り付ける。
巣箱のデザインを担当した鹿内さん。「ネズミやリスなどのシルエットを施し、親しみやすいものにした。全て手作りで同じものはない。リンゴ農家が多い青森で、少しでも役に立てればうれしい」と笑顔を見せる。
受注生産で申し込み締め切りは2月20日。販売価格は1万円~。注文やお問い合わせは弘前市相馬総合支所総務課(TEL 0172-84-2111)まで。