東北観光推進機構(宮城県仙台市)が1月23日、弘前公園周辺でファムツアーを行った。
東北6県と新潟県の官民が連携し、国内外から東北エリアの観光客誘致を推進することを目的とした同機構。ファムツアーとは、海外メディアや旅行会社に観光体験をさせる取り組み。1月20日~24日の日程でマレーシアの旅行会社「アップルバケーションズ」の社員ら9人らを招待した。
23日に秋田・大館から弘前に入った同一行は、藤田記念庭園(弘前市上白銀町)で休息した後、弘前公園外堀で現在実施中の着雪した木にピンク色のライトを当てて桜のように見せる「冬に咲くさくらライトアップ」を見学した。
同行した同機構事業推進部・平山美紗さんは「マレーシア人はSNSが好きで、雪の景色を写真撮影スポットとしても満足いただけた様子だった。ライトアップはちょうど見頃となっていたため、その場ですぐに情報発信していた。新たな冬の観光スポットとして高評価だった」と振り返る。
見学中には、サプライズでひろさきアフタースクールの子どもたち4人による「弘前桜折り紙」などを進呈し、氷点下の冷え込みの中で、終始和やかな雰囲気だった。
平山さんは「マレーシアでは首都圏や関西以外の観光地に目が向き始めており、東北のインバウンド観光がチャンス。マレーシア人は親日傾向にあり、リンゴやねぶたなど青森ならではのコンテンツにも興味津々。これを機にマレーシアで東北や青森の知名度向上と一層の誘客を図りたい」と意欲を見せる。
一行は翌日、リンゴ選果場を見学し弘前を後にした。