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弘前公園で冬に咲く「桜」話題に 県外出身者のアイデアで実現

仕掛け人の米山竜一さん

仕掛け人の米山竜一さん

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 弘前公園の追手門付近の堀をピンク色にライトアップする「冬に咲くさくらライトアップ」が現在、ネットで話題を集めている。

12月19日に撮影した話題を集めた「桜」の写真

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 全国有数の桜の花見スポットに数えられる同公園。桜の枝に積もった雪にピンクのライトを当て、桜に見立てる。2015年から地域おこし協力隊の活動で神奈川県から移住した米山竜一さんが、冬の観光資源として活用しようと企画した。

 実施にはクラウドファンディングを活用し、目標額30万円を上回る41万円と直接の寄付やスポンサーから30万円以上が集まった。ライトアップは計65台のLED照明を使い、追手門を中心に約300メートルの範囲を照らす。米山さんは「街灯の下で偶然撮った写真から企画した」と明かす。

 18日に実施した試験点灯では積雪が少なく、思い通りのライトアップにはならなかったと振り返る米山さん。翌19日に津軽地方は冬型の気圧配置となったためまとまった雪が降り、再挑戦に至ったという。

 撮影した写真は、枝の雪だけでなく凍った堀の水もピンク色に染まり、「想定通りの幻想的な景色ができた」と自信を見せる米山さん。同日投稿したツイッターは12月21日21時現在、約2万5000リツイート、いいね約4万8000以上が寄せられている。

 米山さんは「想像以上の広まりがあり驚いている。弘前に戻りたいといった地元出身者やクリスマスのイルミネーションや東京のライトアップとは違う美しさがあるとの声がありうれしい」と笑顔を見せる。

 「天候に左右されるライトアップ。積雪がないと見られないが、積雪があっても桜の枝折れを防ぐため、雪を払い落とすこともある。2月下旬までの間、自然が相手のライトアップとしてご理解いただければ」とも。

 点灯時間は日没~21時。2018年2月下旬まで。

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