弘前の自然食品店「油屋福六」(弘前市大清水、TEL:0172-88-6948)内に12月20日、「五穀発酵むすび庵」がオープンした。
雑穀や野菜を使い、砂糖や肉、牛乳などを使わない「未来食つぶつぶ」の料理を提供する同店。「油屋福六」店舗の一部にカウンター席や客席を設けて営業する。
店主の村上絵里香さんは自身の妊娠をきっかけに「食」に関心を持ち始めたという。「以前はカロリー程度しか気にしなかったが、体調を管理する上で食事に気を使うようになり、糖質制限や減塩などいろいろ試してみた結果、『未来食つぶつぶ』にたどり着いた」と話す。
「未来食つぶつぶ」は、日本の伝統食を活用し現代風にアレンジした食生活で、創始者で料理を研究する大谷ゆみこさんが考案した。「料理のレシピはすべてセミナーや勉強で学んだもの。米は使う当日に精白し、全て手作りにこだわっている」と村上さん。
「出店に当たり、食器類もこだわった。箸やおわんはセミオーダーの津軽塗で、器は大館の特産品『曲げわっぱ』を使っている。食材だけでなく、可能な限り、地産のものを選んだ」とも。
「油屋福六」店主の安藤陽介さんによると、昨年から村上さんが店のライブラリースペースで食イベントを始めたのが出店のきっかけといい、安原エリアは休憩ができるようなカフェがないため、客からも村上さんの出店を期待する声があったという。
ランチメニューは「おむすび定食」(972円)、「丼ぶり定食」(918円)、「お子様用こむすびプレート」(324円)の3種。カフェメニューは、自家製甘酒(プレーン=248円、黒ごま、よもぎ以上302円)のほか、甘酒入り串団子(356円)、甘酒かぼちゃのベイクドケーキ(356円)など。
定食1品注文につき、未就学児には「お子様用こむすびプレート」を無料で提供する。村上さんは「外食に行くと子どもは注文したがるが、残すことが多い。そんな経験から考えたアイデア。子どもと一緒に気軽に来てもらいたいため」と笑顔を見せる。「今後はケータリングやテークアウトメニューなども考え、多くの人に『食』に関心を持ってもらいたい」とも。
営業時間は11時~16時。水曜・日曜定休。