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弘前公園近くにチョコレート専門店 バー専用チョコ店の店主が地元で開業

中央が店主の須藤銀雅さん。ショコラティエの米村穂華さん(右)。スタッフの丹藤理沙さん(左)は同級生

中央が店主の須藤銀雅さん。ショコラティエの米村穂華さん(右)。スタッフの丹藤理沙さん(左)は同級生

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 弘前公園近くにチョコレート専門店「浪漫須貯古齢糖(ロマンスチョコレート)」(弘前市亀甲町、TEL 0172-88-9015)が10月5日、オープンした。

10個入りボンボンショコラアソート

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 東京を中心にバー専用チョコレートを販売する「アトリエAirgead(アールガッド)」店主の須藤銀雅さんが出店した同店。須藤さんによると、東北初のクラフトチョコレート工房で自家焙煎(ばいせん)のカカオ豆にこだわっているという。

 須藤さんは弘前出身。高校時代はボクシング部で、減量に苦労していた最中、洋菓子店のディスプレーに並べてあったスイーツが宝石のように見えたことから、卒業後は製菓専門学校に進学した。

 専門学校卒業後は、チョコレートの人気店「ピエール・マルコリーニ」などで経験を積み、2016年に独立。「アールガッド」を立ち上げてフードペアリングを研究し、アルコールにあったチョコレートを開発した。現在では東京・銀座を中心に全国100店以上のバーにチョコレートを出荷しているという。

 「ロマンスチョコレート」の立ち上げについて須藤さんは「バー専用のチョコを売ってほしいという声が多く、新しくブランドを作って展開することを考えた。どうせやるのであれば、東京ではなく地元での出店を考えた」と明かす。

 準備を始めたのは昨年11月頃から。洋館の多い弘前の雰囲気に合わせ、大正ロマンをテーマに店内の内装を統一。チョコレートのパッケージにも大正時代の新聞をデザインに取り入れた。スタッフは地元の仲間たちに声を掛けたところ、知り合いに紹介してもらった米村穂華さんをショコラティエとして採用。同級生もスタッフとして協力する。

 ラインアップは自家焙煎(ばいせん)カカオチョコレートの30グラムの板チョコが4種それぞれ600円。ガナシュ(生チョコ)入りのボンボンショコラアソートが6個入りで2,500円。10個入りで3,800円。本日のカカオニブ(500円)、カカオニブを散らしたカカオ豆のチョコレートを器にしたフレッシュチョコレート(380円)を数量限定で販売する。以上、税別。

 須藤さんは東京で「アールガッド」を続けながら、月2、3日程度のペースで弘前に来られるような環境にしたいという。将来的には弘前で生成したチョコレートを東京で使うといった構想もあり、「チョコレートを弘前に根付かせたい」と話す。

 「チョコレートは近年、血圧を下げるなどの効果があり健康にも良いとされている。注目が集まる健康効果を弘前で広める一方で、チョコレートを通じて弘前を全国に発信できれば」とも。

 営業時間は11時~20時。月曜定休。

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