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青森・温川温泉の旅館が4年ぶり宿泊営業再開 大阪からの移住者が引き継ぎ

福地隆史さんと看板犬のヌル

福地隆史さんと看板犬のヌル

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 青森の温川(ぬるかわ)温泉にある温川山荘旅館(平川市切明津根川森、TEL 090-2450-3852)が9月、4年ぶりに宿泊営業を再開した。

浅瀬石川の渓流が見えるテラス

 昭和20年代に創業し、2014年8月に廃業した同旅館。社長の福地隆史さんによると、かつて湯川温泉郷には旅館が数軒あったが現在は温川山荘1軒しか残っておらず、日本秘湯を守る会にも所属しているという。

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 大阪府出身の福地さんは旅館業を始めるまでは鳥取で旅行会社を経営していたが、2015年11月に温川山荘旅館の物件をインターネットで偶然見つけ、心引かれたという。住居用にと考えて現地に足を運んだところ、テラスからの眺めや建物の雰囲気がよかったため翌月に購入。1年半かけて入浴施設を改修し、日帰り入浴の営業は2017年10月から始めた。

 福地さんは「購入当時、電気は通っていたが、ポンプが故障して使えず温泉を引くこともできなかった。積雪や寒さは想像以上で、2週間で冬季滞在は諦めた。2016年春から一人で改修を始めたところ、十和田や三沢から手伝う人が現れ、気づけばさまざまな人たちからの協力を得ていた」と振り返る。

 「『遠い所から来てくれてありがとう』との電話をいただくことがあったり、宿泊営業の再開を待ち望む声があったりしたことから再開に踏み切った」とも。

 現在は16室ある客室の10室を稼働し、宿泊料金は一人1泊=1万2,800円(朝夕食付き)で提供している。日帰り入浴にも対応する(500円、要事前予約)。ヒバ材を使った内湯と露天風呂を備え、扇形に張った温泉床は全国でも珍しいという。

 「自然に囲まれたのんびりできる場所。ゆっくりと時間を過ごしてもらうような旅館にしたい」福地さん。「最近は野生の猿をよく目撃するようになったので、猿と一緒に温泉に入れるといった、ここでしか体験できないような宿にしたい」と笑顔を見せる。

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