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故さくらももこさんのこけし、津軽こけし館に 絵付け依頼快諾、交流エピソードも

故さくらももこさんが絵付けしたこけし

故さくらももこさんが絵付けしたこけし

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 津軽こけし館(青森県黒石市)が8月28日、漫画家さくらももこさんが絵付けしたこけしと追悼文を公式ツイッターで発信した。

2階有料展示室・アートこけしコレクションコーナーに展示している

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 津軽系を中心に全国11系統の伝統こけし約4000本を展示する同館。さくらさんが亡くなったという報道を27日に受け、同館では「こけし好きでもあったさくらももこ先生のご冥福心よりお祈りいたします」(原文ママ)と発信した。

 さくらさんが絵付けしたこけしは、2010年から「アートこけしコレクション」コーナーに展示を始めた。同館の山田拓郎さんは「著名人の絵付けしたこけしを集めるという新企画を考えていたところ、こけしブームの火付け役にもなった『Kokeshibook』の帯にさくらさんが紹介文とともに津軽こけし工人の故阿保金光さんのこけしを載せていたことがきっかけとなった」と振り返る。

 山田さんによると、「さくらさんの代表作『ちびまる子ちゃん』自身がこけしに似ており、ご本人もこけしを集めていたということで、見本に使ってもらおうと阿保さんのこけしと絵の入っていないこけしを送り、お願いしたところすぐに快諾いただいた」という。

 作品は10日余りで届いた。こけしは「ちびまる子ちゃん」のような顔をし、フェルトやビーズで作られた髪飾りや帯をしている。「包装にピンクのガムテープを使うこだわりがあることが印象的だった」と山田さん。「お礼を述べたところ、『手放すのが惜しかった』とさくらさんが語っていたということで、手元においてもらおうと無地のこけしを改めて送った。実際に絵を入れたのかは分からないが、きっと姉妹のようなこけしがいるはず」とも。

 山田さんは「さくらさんの訃報には今でも驚きを隠せない。こけしを今後も大事に展示し続けていきたい」と話す。

 さくらさんのこけしは同館2階有料展示室に展示。開館時間は9時~17時。

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