弘前の複合商業施設「ヒロロ」(弘前市駅前町)で8月19日、「#不登校は不幸じゃない」が開催された。
不登校を肯定し、不登校の児童・生徒やその保護者や関係者らが集まり交流する。2部構成となり、前半では全国100カ所で開催となった同イベントの発起人、小幡和輝さんが和歌山からライブ中継したり体験談の共有などを行ったりしたほか、後半は参加者らの交流の場となった。
弘前で主催した斎藤美佳子さんは「自分自身が30年前に不登校し始めた頃は孤立していたけれど、後にフリースクールで他の子と出会い、学校に行かない生き方を肯定することができた。弘前にはフリースクールや親の会がまだなかったので、当事者や保護者の横のつながりをつくりたいと考えた」と話す。
会場には延べ40人以上が集まった。斎藤さんは「全国でも規模の大きな開催となり、弘前市教育委員会から小笠原恭史さんが参加し、市内には約120人の不登校の児童・生徒がいることや不登校の子が通うことができる『フレンドシップルーム』の現状を語っていただいたことは、他エリアには大きな成果となったのでは」と言う。
斎藤さんは「開催に当たり実行委員会を立ち上げ、5月から6回ものミーティングを重ねた。メンバーは元当事者、保護者、教育に関心がある人たちで、毎回お互いの体験を話し合うことができた。当日も予想以上の参加者があり、こういう場が求められていたことを実感した」と話す。
次回開催は9月19日を予定している。