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弘前の煉瓦倉庫、改修工事本格化 メモリアルドッグの展示休止も

白い仮囲いと吉野町煉瓦倉庫。近づくことができなくなった

白い仮囲いと吉野町煉瓦倉庫。近づくことができなくなった

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 弘前の中心市街にある吉野町緑地公園(弘前市吉野町)の吉野町煉瓦(れんが)倉庫の改修工事が現在、本格化している。

吉野町煉瓦倉庫内の様子(1)重機が入って作業を行なっている

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 2020年4月に現代アートを中心にした芸術文化施設としてオープン予定の同施設。5月9日に起工式が行われ、6月28日には工事用の白い仮囲いの設置が完了した。

 同煉瓦倉庫は、1907(明治40)年に実業家で醸造家の福島藤助が酒造工場として建造。第2次大戦後には吉井酒造(弘前市駅前)が引き継ぎ、倉庫として使ったほか、日本で初めてシードル(リンゴ酒)の量産にも成功した。2002年、2005年、2006年には弘前出身の現代美術家・奈良美智さんが展覧会を実施している。

 現在は、建造年が異なる3棟が残り、リニューアルするプロジェクトでは、3棟の間にミュージアムロードという歩行スペースを作り、展示室のほか、スタジオやコミュニティーギャラリーなどに改修。民間事業者がミュージアムカフェとシードル工房を備えた「シードルカフェ」を開設する。

 工事の本格化により、同煉瓦倉庫周辺への立ち入りが禁止され、奈良さんが手掛けた白い犬のオブジェ「A to Z メモリアルドッグ」の展示もリニューアルオープンまで休止となった。

 今後工事は、傷んだ外壁は部分的に補修や耐震補強を行い、既存施設を可能な限り残す方針で進めるという。

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