福島県内の子どもたちとその家族を対象に、青森県津軽地域の遊びや文化を体験して楽しむ「鶴田キッズキャンパス」が開催された。
参加した子どもに修了書を授与するTSURUTA街project代表岡詩子さん
同プロジェクトは今年で3年目。福島第一原発の事故の影響から心身をリフレッシュしてもらおうと、7月27日から8月3日までの8日間、津軽富士見湖が望める旅館「つがる富士見荘」を拠点に鶴田町や五所川原市、青森市などの津軽の夏を満喫する内容を用意した。
鶴田町の特産品であるスチューベン(ぶどう)やりんごの農作業体験、蜂蜜の採蜜場見学では参加者たちが地域の産業に触れたり、跳人衣装を着用して青森の火祭り「青森ねぶた」の運行に参加したりするなど、さまざまな体験を通して地元民や両県の未来を担う子どもたちとの交流も行われた。
解散式では修了書の授与や記録したDVDで思い出を振り返り、一人ひとりキッズキャンパスの感想を伝えるなど、最後までボランティアスタッフたちと思い出を作っていた。
実行委員長のTSURUTA街project代表岡詩子さんは「きっかけは福島の子どもたちに鶴田で楽しんでもらえたらな、という思いから。鶴田に来ないとできないことや子どもたちの交流をテーマに、全力で楽しんでもらえるように鶴田や青森の魅力を詰め込んだ」と話す。