弘前経済新聞

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青森・工藤パンが「角型」イギリスブレッド販売へ 二律背反的な食パン

四角タイプになった「イギリスブレッド(角型)」。6枚入りと8枚入りがある

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 青森の製パン会社「工藤パン」が7月1日、「イギリスブレッド(角型)」を販売させる。

イギリストースト(ジャリ感なし)

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 工藤パンの看板商品「イギリストースト」は50年以上にわたって販売を続け、青森のソウルフードとも呼ばれる。グラニュー糖とマーガリンをサンドした山型食パンがイギリス発祥だったことから、「イギリストースト」との商品名に決まったという。

 「イギリスブレッド」はイギリストーストの山型食パン部分のみの商品で、2009(平成21)年に販売を開始。全粒粉や米粉を使った姉妹品はあるが、形自体を変えたイギリスブレッドは今回が初めて。「角型」の食パンはアメリカが発祥と言われ、「プルマンブレッド」とも呼ばれる。

 「角型」発売の背景には新型コロナウイルスの影響があり、巣ごもり需要でパンの消費が伸びていることがあるという。同社営業部の那須尚幸さんは「(山型食パンは)トースターに入れにくいといった声が以前からあったが、流通しやすい形という利点もあるため検討を重ねていた」と明かす。

 「社内では、商品名が破綻しているといった指摘がある一方で、イギリスブレッドは山型食パンの総称なのに角型とは反する形をしているが、共通点もあるため、二律背反的な食パンとしてヒットするかもしれないという期待の声もあった」とも。

 工藤パンでは5月に「イギリストースト(ジャリ感なし)」という商品を販売している。イギリストーストの特徴であるグラニュー糖を使わないマーガリンだけをサンドした商品で、ファンの間からは「イギリストーストと言えるのか?という問いを突きつける、哲学的な逸品」「イギリストーストは最初っから哲学」(原文ママ)といった声がSNS上ではあった。

 那須さんは「イギリスブレッド(角型)」について、「通常の山型と同じ生地なのにフタをして焼く製法の違いで異なる食感となるため選ぶ楽しみや、イギリスブレッドを使ったトーストアートといった新しい楽しみ方も提案できれば」と意欲を見せる。「イギリストーストの角型化は現在のところ考えていない」とも。

 価格は160円。青森県内を中心としたコンビニ、スーパー、工藤パン取扱店で販売する。

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