弘前・福村小学校近くに「とんかつ 萬福」(弘前市福村、TEL 090-1493-5189)が6月11日、オープンした。
三沢農場(青森県三沢市)の「やまざきポーク」を使ったとんかつを専門とする同店。定年を迎えた三橋政信さんが長年の夢であったとんかつ店を実現させ、開業に至った。「20歳の頃に東京・飯田橋で食べたとんかつがおいしく、いつかは自分でとんかつ店を営みたかった」と話す。
鶴田出身の三橋さんは中学を卒業後に上京し、園遊会の料理を作り続けた「レストラン喜山」などで修業を重ね、料理人としての経験を積んでいった。28歳の時に帰郷し、弘前駅前に開業したシティホテルで鉄板料理を担当するなど、「タイ料理といったアジア系以外の料理なら何でも担当した」と三橋さん。津軽カントリーゴルフ(百沢裾野)や津軽伝承工芸館(黒石市袋富山)のレストランなどでも働いたという。
店舗面積は12坪。席数は、カウンター席や小上がり席など全18席。料理は調味料まで全て手作りで、ほぼ県産の素材を使う。「みそには八丁みそを使っているが、津軽みそのブレンド」といったこだわりも見せ、「なるべく安く抑えたいというのが本音だが、安くなった分、デザートを追加するといったコストパフォーマンスにも力を入れている」とも。
メニューは「本日のおすすめ定食」(1日10食限定、980円)、ロースかつ定食(1,100円)、ヒレかつ定食(1,200円)、海老メンチかつ定食(1,100円)、海老フライ定食(1,200円) 、ミックスフライ定食(1,100円)、特製ロースカツ定食(1,500円)をメインに「とんかつ屋さんのカツカレー」(1,080円)、ロースカツ丼(900円)などをそろえる。ご飯は150円でガーリックライスに変更可。カツサンド(650円)はテークアウトできる。
開業して1カ月がたち、これからが勝負と話す三橋さん。「定年で退職して、長年の夢だったとんかつ屋をようやく開業することができた。年金がもらえるようになるまでは続けたい」と、笑顔を見せる。
営業時間は11時~14時、17時~20時。毎週水曜、第3木曜定休。