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弘前で漫画「ふらいんぐうぃっち」の聖地巡礼、じわり人気に

市内12カ所のバス停には「ふらいんぐうぃっち」登場人物のイラストが描かれている

市内12カ所のバス停には「ふらいんぐうぃっち」登場人物のイラストが描かれている

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 弘前で現在、漫画「ふらいんぐうぃっち」の作中に登場する場所を巡る「聖地巡礼」が密かな人気を集め、新たな観光客誘致につながろうとしている。

主人公が伝説の植物「マンドレイク」を見つけたという草やぶ

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 青森・弘前が舞台の同漫画は、2012年に「別冊少年マガジン」(講談社)で連載が始まり、既刊の単行コミックは4巻。今年4月からは日本テレビ、青森放送ほかでアニメがスタートし、ネットでは「心和む」「癒やされる」といった声が増え、人気が高まっている。

 女子高生の木幡真琴が魔女修行のため、横浜から弘前の親戚宅へ引っ越すストーリー。作中では弘前の各地がシーンの背景に描かれ、ファンたちの間では原作と実際の写真を比較した画像をネット上にまとめたり、イラストを描いたラッピングカーやバス停などの写真をアップしたりする姿が見られる。

 茨城・大洗から聖地巡礼に訪れたという高梨浩太郎さん(49歳)は「弘前の訪問は今回が初めて。1日の滞在で、弘前公園やりんご公園、主人公たちの通学路や散歩の休憩所として使ったあずまやなどを回った」と話す。「都会とは違ったスローな時間が体感できてよかった」と高梨さん。「今回だけでは回り切れなかったので、次はねぷたまつりなどの時期に行きたい」とも。

 高梨さんによると、グーグルストリートビューなどを駆使して漫画やアニメで登場するシーンを特定するファンや、実際に現地に足を運び写真に収めるファンたちがいるという。「作品の中には実際の場所を反転させ背景として使われている場合もある。そんな場所を見つけた時は喜びも大きい」と笑顔を見せる。

 弘前観光コンベンション協会の白戸大吾さんは「聖地巡礼に関する問い合わせが増えている。ツイッターなどのSNSを使い、聖地巡礼目的の観光客が増えていることは実感している。近日中に、現在配布している舞台めぐりマップをアニメのイラストに刷新する予定があり、アニメ化によって増えた舞台も追加していきたい」と意欲を見せる。

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