弘前文化センター(弘前市下白銀町)で4月10日、「第32回弘前城ミス桜コンテスト」の決勝審査が行われた。
「弘前さくらまつり」や「ねぷたまつり」などの4大祭りを中心に、観光大使として1年間県内外に情報を発信するミスを決める同コンテスト。1次審査を通過した14人を対象に、葛西憲之市長を審査委員長に5人の委員が審査を行った。
審査では各自約1分間のPRタイムが与えられ、ネットで披露しているというダンスを見せたり、看護師として働いていた経験をPRしたりする出場者がいた。
ミス桜グランプリに選ばれたのは八戸出身の米谷萌美さん。北海道の大学に進学し、青森の会社に就職。配属先が弘前となり、昨年引っ越してきた。「審査会のときは頭が真っ白になり、自分でも何を話していたのか分からなくなってしまった」と米谷さん。推薦してくれた会社の人や八戸からサプライズで来ていたという両親の応援に応えることができてうれしかったという。
ミス桜に選ばれた對馬麻優子さんは弘前出身で現在弘前大学3年生。母が応募用紙を家に持ち帰ったことがきっかけで挑戦してみようと思ったという。「弘前公園の桜は毎年見に行っているが、散った花びらをキャッチすると幸せになれるという逸話を聞いたことがあるので、毎年舞っている花びらを手にしている」と、はにかみながら話した。
2人目のミス桜の木下遥さんは同じ大学の2年生で昨年の「ミス弘大」グランプリ受賞者。北海道・札幌出身で、弘前は2年目。昨年同コンテストを知り応募しようと考えたが、すでに締め切りが過ぎていたため、1年越しの挑戦となった。「まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので、うれしい」と笑顔を見せる。
今後1年間をミス桜として活動することに関して、「弘前の桜は夜桜や花筏(いかだ)といったさまざまな魅力がある。しっかりPRしていきたい」(米谷さん)、「自分なりの言葉でしっかりと発信していきたい。3人で頑張っていきたい」(對馬さん)、「SNSなどを利用して若い人たちにもPRしていきたい」(木下さん)と、それぞれ意気込みを見せる。