
炭火焼き鳥「CHAR.(チャー)」(弘前市和泉1、TEL 090-6623-7441)が7月24日、オープンした。
炭火の焼き鳥を150円からの低価格で提供する同店。店主の川村尚史さんが自宅にあった築50年近い倉庫を改装し、目標としていた自分の店を開いた。店名は「焦がす」を意味する英語。川村さんによると、焼き鳥店らしくない店名にしたいと考え、炭火で焼き上げる焼き鳥のおいしさを表現したという。
川村さんは25歳からトマト農家としてトマトの生産・販売をしていたが、限界を感じるようになったという。親戚が営んでいる焼き鳥店で3年間修業し、鶏のさばき方や刺し方を学んだ。
農機具を置いていた倉庫を改装したのは、川村さんの弟で、建物修復業「バンブーリペア」(中崎苅田)を営む川村彰吾さん。ホタテしっくいの表面を削った珍しい製法の壁や「モールテックス」製のカウンター席など、焼き鳥店らしくない店舗デザインを心がけたという。店舗面積は約14坪。席数は21席。
オープン2日後の7月26日に、闘病中だった母親が他界し休業。8月2日に営業を再開した。川村さんは「入院していたため完成した店を見ることはできなかったが、店ができたことで安心してしまったのかもしれない」と話す。
メニューは、皮、鶏もも、ネギ間、ハツ、チーズ巻きなどの備長炭で焼く「くし焼き」(150円~)、鶏の唐揚げ(500円)、オニオンスライス(550円)、もつ煮込み(500円)など。ドリンクは生ビール(600円)、サワー(500円~)を提供し、生ビールと串盛り6種の「晩酌セット」(1,500円)も用意する。
川村さんは「家族の協力があったからこそオープンできた店。低価格にこだわり、まずは地域住民に気軽に入ってもらえるような店を目指したい」と意欲を見せる。
営業時間は17時30分~22時30分。水曜定休。