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青森・黒石で空き家の内覧イベント「空き家ハント」 築50年の病院が会場

「空き家ハント」を開催する旧星野内科医院

「空き家ハント」を開催する旧星野内科医院

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 空き家の内覧イベント「空き家ハント」が6月21日、旧星野内科医院(黒石市市ノ町)で開催される。

2床のベッドを備える病室

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 黒石市役所わのまちセンターの隣にあり、12年前に閉院して空き家となっていた同病院を内覧する同イベント。主催する「サークルこみせ」主宰者の古川正敏さんは「空き家を活用して何かをしたいという人を見つけるため、物件の内覧をイベント化した」と話す。

 サークルこみせは2021年、黒石の中町こみせ通りにあったビルを、コワーキングスペースやチャレンジショップなどのテナントが入るようにリノベーションした実績がある。その経験から紹介してもらったのが同物件。古川さんによると、うまく活用してくれる人を探していたと紹介されたという。

 同物件は鉄筋コンクリートの2階建てで、総床下面積は570平方メートル。病室のほか、レントゲン室や看護師の待機室などがある。建築士でもある古川さんは「屋上の屋根は少し修繕する程度で、築約50年とは思えないほどの良い状態」と話す。

 当日は古川さんが医院棟を案内するほか、12時から待合室で「こみせセッション」と題し、ケニア在住37年で学校を運営する早川千晶さんやミュージシャン・大西匡哉さんがトークセッションやライブを行う。「パン屋といとい」や「眼鏡珈琲(コーヒー)」が出店し、アフリカの雑貨販売も行う。

 病室の1室は、寝泊まりができるオフィスとして古川さんが使う予定。レントゲン室は現役の診療放射線技師がすでに内見に訪れ、前向きに検討しているという。古川さんは「『空き家ハンター』さんに実際に場所を見てもらい、やりたいことのイメージを膨らませてほしい。できることを楽しく形にできるような場所にしていきたい」と話す。

 「増える空き家で、空き店舗で、第2弾、第3弾と続けていきたい」とも。

 開催時間は11時~17時。入場無料。

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