中華店「山忠大町」(弘前市大町1、TEL 0172-38-6633)が2月4日、弘前駅近くにあるスナックビル「駅前社交タウン」にオープンする。
中三(なかさん)弘前店(土手町)で40年以上にわたって営業していた同中華店。弘前のソウルフードとして知られるみそラーメンを提供する「中みそ」などと共に地下フードコートに店を開いていたが、2024年8月に中三弘前店が突然閉店。撤退を余儀なくされたが5カ月ぶりに営業を再開する。
現在の店主・水木秀治さんが、「山忠 中三店」を継いだのは2004(平成16)年。弘前の仕出し店などで働いていたが、「山忠城南本店」(城南)の店主から中三店を継がないかと相談があり、引き受けることにした。水木さんは「自分の店を持ちたかった」と振り返る。
撤退後、すぐに再開へ向けて準備を始めたが、初めての経験になる物件選びには苦労したという。最終的に選んだのは同タウン。家主の協力や理解が得られたという。水木さんは「中華店としての調理場の広さや家賃などの条件に合う場所がなかなか見つからなかったが、家主が希望に合わせてくれた」と話す。
店舗面積は8坪。席数は12席。スナック跡を改装し、カウンターの位置を調整した。20年なじんだ調理場をなるべく再現しようと、調理機材は前店舗から持ち込んだ。
麺類は、中華そば(750円)、塩ラーメン(850円)、チャーシューメン(950)円など。新たにみそラーメン(850円)を提供する。「中三弘前店では『中みそ』があったので提供できなかった」と水木さん。大盛りは100円増し。飯類は、チャーハン(700円、大盛り=850円)、マーボー玉子丼(750円、大盛り=900円)などを提供する。麺類と飯類のセットメニュー(1,050円~)も用意。セットメニューのみ100円引きで麺類と飯類を小サイズにすることができる。中華そば(2人前から)とチャーハン、ピリ辛チャーハンはテイクアウト可能。
2月3日のプレオープンは2時間だけの営業だったが、開店前から営業再開を待つファンの姿が見られた。水木さんは「一日でも早くお客さまに喜んでもらいたかったので営業を再開できたことに感謝。初めての経験が多いが、フードコートではできなかったことも多いので、この店で挑戦していきたい」と意欲を見せる。
営業時間は、11時~14時30分、16時~18時30分。火曜定休。