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「古遠部温泉」が営業継続支援者募集 返礼に「廃業まで使える」入浴券など

「トド寝」で知られる「古遠部温泉」

「トド寝」で知られる「古遠部温泉」

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 「古遠部(ふるとおべ)温泉」(平川市碇ケ関、TEL 0172-46-2533)が現在、営業継続のための資金支援者を募集している。

古遠部温泉の女湯

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 源泉かけ流しの湯が毎分500リットル湧出し、湯船からあふれた湯で温泉を楽しむ「トド寝」発祥の温泉として知られる同温泉。

 1964(昭和39)年に鉱山の発掘調査でボーリングしたところ温泉が沸いたことが同温泉の始まり。前社長の父が別荘を作り、温泉宿として始めたのが1986(昭和51)年。2022年ころには前社長が高齢化を理由に事業継承者を募集。「古遠部温泉」のファンだった後藤さん親子が仙台から移り住み、2023年8月に事業を引き継いだ。

 現社長の後藤正男さんは「先代社長から全国にもファンがいる温泉を守り続けてほしいとお願いされたが、建物全てを直すためには1億円がかかる見積もりで、自己資金や補助金だけではまかなうことはできなかった」と話す。

 同施設では2月1日からクラウドファンディングを通じ資金支援者を募集。集めた資金は、温泉の湿気によって傷んだ建物の修繕やバリアフリー化を目的とした改修の費用に充てるという。支援者へのリターン品は、「廃業まで使える」入浴フリーパス券や宿泊券など、1,000円~200万円の19種を用意する。目標金額は5,000万円。募集は2025年3月31目まで。

 後藤さんによると、目標金額が未達成の場合でも、自己資金で補填し、改修工事は4月から進めるという。後藤さんは「地域のシンボルとして、みなさまと一緒にこれからも古遠部温泉を紡いでいきたい」と話す。

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