「白神の森乳酸菌」を使った「白神の森乳酸菌入り食パン」と「白神の森乳酸菌入りコッペパン」の販売が1月4日、始まった。
「白神の森乳酸菌」は、弘前大学が白神山地に自生する樹木「キハダ」から分離し、特許を取得した乳酸菌のブランド名。同パンは、菓子パンメーカー「工藤パン」(青森市)と化粧品などを開発・販売する「ラビプレ」(弘前市)が共同開発した。
記者会見によると、青森県第1弾食品として販売する、食パンには「白神の森乳酸菌」50億個、コッペパンには「白神の森乳酸菌」100億個を配合。「白神の森乳酸菌」の効能などを研究した弘前大学准教授の前多隼人さんは「肥満のマウスを使った研究では、肝機能改善や整腸効果が見られた」と話す。
「ラビプレ」社長の三浦和英さんは「健康に機能性がある食材を手軽な一般食品から摂取できることは、健康の啓発につながる」と期待を寄せる。「工藤パン」社長の工藤恭裕さんは「開発は昨年春から始め、数億個の菌を均等に配合することに注力した。トーストがお薦めの食べ方」と話す。
売り上げの一部は白神山地の環境保全活動や地域資源を活用する研究支援金として寄付する。
参考小売価格は、食パン(3枚入り)=165円、コッペパン=132円。青森県内の量販店、ドラッグストア、一部コンビニエンスストアなどで販売する。