青森県鶴田町で中秋の名月となった9月8日、ツル多はげます会が「中秋の有多毛(うたげ=宴)」を開催した。
毎日の手入れは欠かさないという優勝者の小田切翔太さん(30)。こけしトロフィーを受け取る
同会は、薄毛の頭を「しゃれっ気とユーモアで笑い飛ばす」をモットーに、薄毛の有志たちが集まり1989年に結成。中秋の名月に当たる日に毎年秋の例会を開き、鶴田の「名月」を楽しむ。今年も町内外から見物客が集まった。
同例会のメーンイベントは「吸盤綱引き」大会。額にひもの付いた吸盤をくっつけ、引き合い、先に吸盤が取れてしまった方が負けとなる。今年は会員12人がトーナメント戦に参加。波乱の展開となり、入会したばかりで同大会初参戦の小田切翔太さん(30)が優勝した。「勝ちは狙っていたが、優勝するとは思ってもいなかった」と話す。「出場できる限り勝ち続けたい」と早くも連覇に意気込みを見せる。
同会事務局長の小関優さんは「大型新人登場でツル多はげます会の未来は明るい」と喜ぶ。昨年青年部を発足させ、会員の平均年齢は大きく下がったが、会員数がなかなか増えないことに頭を悩ませていた。「メディアにも取り上げられ、世代交代のきっかけとなったのでは」とも。
会員は随時募集中。入会には「明るい人」「将来有望な人」といった審査が必要となる。