
水庭に浮かぶかまくら露天風呂
青森県・大鰐温泉に位置する温泉旅館「界 津軽」では、2025年12月1日から2026年2月28日までの期間、雪と光が織りなす「こぎんかまくら」が今年も登場します。「こぎんかまくら」は、津軽の伝統工芸品であるこぎん刺しの模様をあしらった灯篭を入れた小さなかまくらです。露天風呂からは、水庭に浮かぶ季節ごとの灯篭に加え、日本有数の豪雪地帯ならではの雪と伝統工芸「津軽こぎん刺し」の灯りが織りなす幻想的な景色を望めます。その風景を、まるで本物のかまくらの中にいるかのような露天風呂から楽しむ、心も体も温まるひとときを過ごせます。
背景
青森県は三方を海に囲まれた地形が複雑な場所で、同じ県内でも地域によって気候が大きく異なります。その中でも津軽地方は雪が多く、豪雪地帯としても知られています(*1)。津軽出身の文豪・太宰治は、紀行文『津軽』の中で、この地に降る雪を「つぶ雪」「わた雪」など7つの種類に分けて表現しました。時期によって表情を変える美しい雪景色は、津軽地方の冬の大きな魅力です。この津軽ならではの冬の情景を、温泉に浸かりながら堪能してほしいという思いから、雪、光、文化が融合したこの催しが誕生しました。
*1:青森県HP
特徴1 雪見風呂を彩る「こぎんかまくら」

かまくら露天風呂から望む「こぎんかまくら」
大浴場には、湯船をすっぽりとアーチ型の屋根で覆った「かまくら露天風呂」があり、まるでかまくらの中で温泉に入っているような気分を味わえます。露天風呂の目の前に広がる水庭の対岸には、冬限定の「こぎんかまくら」が登場し、降り積もった雪で造られた小さなかまくらの中に、津軽の伝統工芸「こぎん刺し」の美しい幾何学模様をあしらった灯篭が灯ります。真っ白な雪景色の中で温かく揺らめく光と温泉に癒されながら、心安らぐ時間を過ごせます。
特徴2 津軽の知恵と美が灯る「津軽七雪こぎん灯篭」

「津軽七雪こぎん灯篭」
「こぎん刺し」は、津軽の農民が長く厳しい冬を少しでも快適に過ごすため、麻の着物を補強し、保温性を高める生活の知恵から生まれた「用の美」です。露天風呂から眺める水庭には、そのこぎん刺しで太宰治が表現した「津軽七雪」をモチーフにした灯篭が浮かびます。美しい灯りを眺めながら、その背景にある津軽の人々の知恵や美意識に思いを馳せるひとときです。
こぎんかまくら 概要
期間:2025年12月1日~2026年2月28日
時間:15:00~24:00、5:00~11:00
料金:無料
場所:かまくら露天風呂
定員:なし
予約:不要
界 津軽(青森県・大鰐温泉)

冬の雪景色に包まれる界 津軽外観
津軽地方の奥座敷に佇む、津軽文化が光る宿。歴史ある名湯・大鰐温泉を青森ヒバの湯殿で堪能し、津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」で湯涼みを。大間のマグロを地酒と共に味わえる。日本画の巨匠・加山又造の壁画「春秋波濤」の前で毎晩開催される津軽三味線の演奏は圧巻。
所在地 :〒038-0211青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1
電話  :050-3134-8092(星野リゾート予約センター)
客室数 :40室・チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料金  :1泊 31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付き)
アクセス:JR大鰐温泉駅から車で5分(無料送迎バスあり・要予約)
URL  : https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaitsugaru/
界とは
「界」は星野リゾートが全国に23施設を展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2026年夏には長野県・浅間温泉の「界 松本」がリニューアルオープン、2026年春には群馬県・草津温泉に「界 草津」、夏には広島県・宮島口温泉に「界 宮島」が開業予定です。
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/
