藤田記念庭園(弘前市上白銀町)内の匠館2階ギャラリースペースで現在、「木村木品製作所 花仕事・パン仕事展」が開催されている。
ウッドファニチャージャパンアワード2016で高い評価を得た「Ringoスツール」
青森ひばのリンゴ梯子(はしご)の開発や木工の建具・家具を作る木村木品製作所(弘前市千年、TEL 0172-87-2747)。東京おもちゃ美術館や全国チェーンのカフェ店内造作、百貨店、ショッピングモールなどの木製プレイグラウンドを担当するなどの実績があり、今年で創業43年目となる。
「地元での展示販売会は実に20年ぶり」と話す4代目の木村崇之さん。当時は工場の脇にあった車庫で開き、周辺の住民を中心に招待したという。
会場となる匠館は今年7月にオープンしたクラフト商品などを展示するギャラリーとカフェが併設した施設。「ありがたいことにお声掛けいただいて開催する運びになった」と木村さん。
展示する作品は約200点。リンゴの木で作ったアクセサリーやバス用品を展開する自社ブランド「CHITOSE」は全ラインアップを用意するほか、ユニバーサルデザイン木製玩具「わらはんど」は、積み木やラトルなどを並べる。昨年、ウッドファニチャージャパンアワード2016でファイナルまで残った「Ringoスツール」や今年立ち上がった青森発のファニシング・ユニット「SOMA青い森プロジェクト」の解説パネルも展示する。
会場では、来場者にアウトレット商品かひば角箸を一膳進呈するハズレくじなしのくじ引きを行い、リンゴの木のバターべらやフォトフレームといった木品の製作体験ができるワークショップを開く(500円~)。木村さんは「アウトレット商品は地元弘前のみに企画した。中には試作品や用途不明なものもあり、お客さまが使い方を見いだしていただけるとうれしい」と笑顔を見せる。
木村さんは「展示する機会の少ないものやお手頃な価格で提供している商品もあるので、ぜひ足を運んでほしい。今回の展示会をきっかけにショールームのような場所を地元に作ることできれば」と意欲を見せる。
開催時間は9時~17時。10月15日まで。