盛雲院(弘前市西茂森)で9月23日、怪談ライブ「弘前乃怪×怪談夜会」が開催された。
弘前の市民団体「弘前乃怪」が主催する同イベント。今年で5回目となり、「怪談は怖いだけでなく、実は心温まる不思議な話が多い。怪談を通じて地域づくりを目的にしている」と同団体代表の船水信良さんは話す。
ライブには怪談家のありがとうぁみさんがメインゲストに登場。ぁみさんは「稲川淳二の怪談グランプリ2016」で優勝し、怪談のネット配信や自身で怪談イベントを主催するなどの活動を行なっている。
登壇後にステージのライトが一部消えるというアクシデントに見舞われ、会場からは「心霊現象では」といった声も聞かれたが、船水さんは「電源ケーブルの接触不良だとは思うが、誰も触っていない部分だったため原因は不明」と話す。
2時間のライブは1部と2部に分かれ、前半はぁみさんの体験談を中心に行われ、後半は心霊写真を見ながらトークを展開。弘前から母親と一緒に訪れた10代女性は「ぁみさんのファンで楽しみにしていたので、生で話を聞くことができてうれしい」と笑顔を見せる。
船水さんは「怪談は喜怒哀楽が極端に表現されるツールの1つ。会場内の一体感は強く、終演後の来場者のドキドキ感の残った満面の笑顔を見てホッとした。半年前に準備を始め、実現した今回の企画。全国から協力を得られたことは感謝しかない」と振り返る。