青森・黒石市のこみせ通りを中心に7月20日、「クラシックカークラブ青森ミーティングinこみせ」が開催された。
往年の名車などがずらり一堂に会する同イベントは今年で23回目。主催者発表による来場者数は、昨年より3千人多い約2万9千人。展示したクラシックカーは217台とにぎわいを見せた。
会場では、陸上自衛隊第39普通科連隊の装甲車両3台のほか、三輪自動車「ミゼット(MP4型)」など初披露の車両も多く参加した。フィナーレを飾るパレードでは、ファンと行楽客らが沿道に集まり、目の前を横切る往年の名車の数々に歓声と拍手を送っていた。
弘前市から来た笹森通彰さんは「世界に数台しかないアバルト750ザガートプロトタイプを見られたことに驚いた。しかも、オーナーが同じ町にいたとは言葉も出ません」と笑顔を見せる。
イベント前日には「Hero達のツーリング」と題したツーリングイベントも。全国から集まったクラシックカー60台が「ビーチにしめや」(青森県西目屋村)に集結した。
クラシックカークラブ青森事務局長の横山盛雄さんは、「2、3日前から青森に来ているオーナーさんもいるので、青森を案内したいと企画した」と話す。
「小さな駐車場で始めたオタクだけの集まりが『まちおこし』として認知されるようになってきた」とも。全国から視察に訪れる人もいるといい、今後は林業や農業で活躍した車や大型三輪自動車などを並べ「昭和を支えた『働く車』の展示をしていきたい」と意欲を見せる。
来年の開催は7月19日を予定している。問い合わせは黒石商店街協同組合(TEL 0172-53-6030)かクラシックカークラブ青森事務局(TEL 0172-57-4500)まで。