弘前の画廊「ギャラリー森山」(弘前市樹木、TEL 0172-35-6787)で8月5日、「ゆうれい展」が始まった。
「次第に体像が浮き上がってきている」(森山館長)という司馬江漢の幽霊画
津軽地方の寺院が所有する幽霊画やねぷた絵などを展示する同展。同館館長の森山豊さんは「幽霊画の多くは、この世に何かを残したまま亡くなった霊を描いている。供養という意味も込めて毎年お盆の時期に合わせて開催している」と話す。今回はねぷた絵師が描いた新たな幽霊画などを加えた約100点を展示する。
江戸時代の絵師で蘭学者から浮世絵師になった司馬江漢の幽霊画は、3年前から同展で展示している。「最初は顔だけしか見えていなかったが、次第に体が浮き上がってきているような気がする」と森山さん。
展示はこのほか、「お化けと幽霊」といった書籍がある青森市で医者を開業していた大高興さんが実際に見て描いたという幽霊のスケッチや、テレビ生放送中に「目が動いた」と話題になった「断首図」など。
入館時間は10時~18時。入館料は、大人=500円、小中学生=300円。8月21日まで。