青森・八戸のIT会社「アイティコワーク」(青森県八戸市)が6月22日、スマートフォン向け無料アプリ「弘前市ごみ収集アプリ」の配信を始めた。
弘前市のオープンデータを活用し、ゴミの収集日の通知機能や分類検索機能などを備える同アプリ。Android版、iOS版の2種類を用意する。
開発の経緯について、同社の岡本信也さんは「ダンボールやペットボトルなどの不定期に収集するゴミをなかなか出せずにストレスを感じていた時、青森県のゴミ事情が良くないということを知って同じ悩みを感じているのではないか」と話す。
昨年9月に配信を始めた「八戸版」をベースに開発したという同アプリは、「新人社員の研修の一環で、先輩エンジニアがサポートしながら進めた」と岡本さん。機能を必要最小限することで使いやすいアプリにすることを心掛けたという。
青森県環境政策課が今年4月14日に発表した県内市町村別一般廃棄物処理状況によると、弘前市は県内40市町村の自治体の中で2015年度はワースト3位のゴミ排出量があり、リサイクル率も下位に低迷している。
岡本さんは「弘前市はオープンデータを県内でもいち早く取り入れた自治体。利活用モデルを意識しており、他の自治体にも提供して、ゴミの削減に寄与できれば」と話す。