弘前市立図書館(弘前市下白銀町)で6月18日、文芸翻訳家・越前敏弥さんの講演会「翻訳百景 日本と世界をつなぐ、文化の懸け橋」が開催される。
5月に北九州市立八幡図書館で開催された越前さんの講演会の様子
ダン・ブラウンさんのベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ(角川書店)の日本語版翻訳を担当する越前さん。講演会の前日に開かれる第3回弘前翻訳ミステリー読書会のゲストとして弘前を訪れる機会を生かし、同読書会が弘前ペンクラブに話を持ち掛けて開催にこぎ着けた。
同読書会世話人の本木英朗さんは「参加人数の限定されたクローズドな場にだけゲストとしてお呼びするのはもったいなく、越前さんと弘前市民が触れ合えるオープンな機会をつくりたかった」と話す。
講演会のテーマは、東京大学文学部卒業で学習塾経営や予備校講師といった経歴を経た越前さんが翻訳業界に身を投じた経緯や、出版業界の裏話、英語と日本語の文化の違いから生まれた悩みなど、多岐にわたる予定。
本木さんは「さまざまな国の書籍を母国語で気軽に読める日本は、世界的にもまれな環境。そのありがたみを越前さんの講演を通じて振り返り、参加者が新たに海外の書物を手に取るきっかけとなれば」と話す。
講演時間は10時~12時。参加費は500円(18歳以下無料)。事前に参加申し込みが必要。申し込み方法は同読書会ブログで確認できる。