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弘前在住の女性シンガーNONさんが35年ぶり、リマスタリング音源をLP盤で販売へ

再販したレコードを手に持つNONさん

再販したレコードを手に持つNONさん

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 弘前在住の女性シンガー「NON(ノン)」さんが4月7日、自身がリーダーを務める「NON BAND」のファーストアルバムを35年ぶりとなるアナログ盤で再販売した。

4月9日には東京・秋葉原でリリースイベントが行われた

 地元の高校卒業後に東京で音楽活動を始めたというNONさんは、1970年代のパンクムーブメントを背景に独学で自分の音楽性を築き上げ、ベーシストとしてライブに飛び入り参加したほか、ベース弾き語りのソロ活動を展開。1979(昭和54)年に「NON BAND」を結成した。

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 同バンドはメンバーチェンジを経て、1982(昭和57)年2月にインディーズ・レーベル「テレグラフ・レコード」からファーストアルバムをリリース。同アルバムは累計2000枚を売り上げ一躍パンクロックの人気バンドとなったが、同年秋、活動を休止した。

 NONさんはバンド休止後も音楽活動を続け、現在は拠点を弘前に移してライブの傍ら、ブログでの情報発信にも力を入れている。

 「NON BAND」は1999年に活動を再開し、東京でのライブや音楽イベント参加のほか、2012年にはライブ演奏を集めたアルバムをリリースするなど精力的に活動を展開している。

 これまで2度にわたりCDリリースしたというファーストアルバムだが、アナログ盤でのリリースは今回が初めて。NONさんは「昨年夏ごろ、ドイツ在住のシュテファン・シュナイダーさんから届いたメールがきっかけ」と話す。

 シュテファンさんによると、日本のアンダーグラウンド音楽を紹介する「Dokkiri(ドッキリ)」という書籍の中で紹介されていた「NON BAND」に興味を持ち、シュナイダーさんが運営するレーベル「TAL」からアナログ盤で再販売したいとNONさんに依頼したという。

 「バンド名が『バンドじゃない』という意味に引かれただけでは」と笑顔を見せるNONさん。

 シュナイダーさんは「今まで聞いてきた同時代のほかのバンドには無いものを感じた。(盤の制作に当たっては)ベルリンのマスタリングスタジオでオリジナル音源に忠実なマスタリングと修復を行った」と話す。「当時は25センチのLP盤だったが、今回は音質にこだわった30センチのLP盤を採用した」とも。

 レコード再生機がなかったNONさんは再生機がある店にお願いし、持ち込んで聞いたという。「当時の試行錯誤や新鮮さが詰まっている」とNONさん。「演奏を聞いたことがない20代、30代の購入者からは『初めて耳にするような音楽』といった声を聞き、音楽を今も続けていてよかった」と話す。

 NONさんは今後の音楽活動について、「いろいろな人にお世話になりながら、好きな音楽を続けられている。ベッドで寝たきりになっても歌い続けたい」とも意欲を見せる。

 価格は2,500円。「NON BAND」のブログやアマゾンなどで販売している。

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