青森県立美術館(青森市安田)で現在、企画展「ラブラブショー2」が開かれている。
「出逢(であ)い」をコンセプトとし、異なるジャンルのアーティストによるコラボ作品を展示する同美術展。7年ぶりの第2弾となり、出展アーティストは17人。同館の学芸員・工藤健志さんは「某テレビ番組から着想を得た企画名だが、アーティストたちの出逢いが共感となり、愛につながる願いを込めた」と話す。
同館の天井の高さを生かしてプールの中にいるような展示室や照明演出と造形作品をコラボした空間、3Dプリンターで作った木工作品と既製品のプラモデルを組み合わせた作品などをコラボした展示などがある。
「コラボさせたいアーティストは3年以上前から考え始め、ボツになったコラボもたくさんあった」と苦労を振り返る工藤さんだが、「今回もここでしか見られないコラボ作品がそろっている」と自信を見せる。
同美術展では一部の作品を除いて撮影は自由。「撮影という行為が日常の『記録』として定着している現代文化の中で、SNSなどで発信することで新たな共感を求めることにもなる」と工藤さん。「作品は表現の多様性を尊重し、自由な解釈を楽しめるような内容になっている。実際に作品を見て、体感してほしい」と呼び掛ける。
開館時間は9時30分~17時(6月1日からは9時~18時)。観覧料は一般=1,300円、高大生=800円、小・中学生無料。7月2日まで。