弘前の喫茶店「名曲と珈琲ひまわり」(弘前市坂本町)が2月19日、復刻メニュー「ウインナードリア」の販売を始めた。
1959(昭和34)年創業の同店。店内には初代店主の三上登さんが集めた絵画や陶器のコレクションが並び、ドイツから取り寄せたという窓ガラスを旧出入り口に使うなど随所にこだわりを見せる。弘前市が選ぶ「趣のある建物」にも指定されている。
復刻メニューの「ウインナードリア」は、オリジナルのオリーブオイルやホワイトソースを使い、チーズをたくさん載せたドリアにウインナーを添えたもの。価格は980円(サラダ・ドリンク付き)。
店主の三上千壽子さんは「ドリアにホットドックのウインナーを使ったメニューだった。詳しく思い出せないが、1990年代はじめから2000年あたりまで提供していた」と振り返る。
復刻のきっかけについて、千壽子さんは「当店の客層は老若男女問わず多いため、子ども向けのメニューを作りたかった。お子さま向けにウインナードリアを再開したつもりだが、逆に大人の方が注文してくれる」と明かす。再開当初は宣伝していなかったため、注文客はいなかったが、入り口の黒板に掲載したところ注文が増え始め、現在では同店の人気メニューになっているという。
千壽子さんは「息子に店を任せたところ、メニューが多くなってしまい、作るのが追いつかなくなってしまった。今後はメニューを減らしていきたいくらい」と笑顔を見せる。
営業時間は10時30分~18時。