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青森県立美術館に「ミステリーサークル」 地元の定年退職者らが製作

青森県立美術館の敷地内に現れたミステリーサークル

青森県立美術館の敷地内に現れたミステリーサークル

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 青森県立美術館(青森市安田)の敷地内に9月7日、大小20個以上の「ミステリーサークル」が発生した。

ミステリーサークルを製作した葛西幸雄さん

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 円が何重にも描かれている「ミステリーサークル」は、大きいものだと直径10メートル以上。描いたのは、青森県美術館環境衛生安全サポートスタッフの草刈隊。同隊は現在、40人くらいのボランティア集団で「全員定年退職した人や県職員のOB」と話す同隊の副会長・葛西幸雄さん。葛西さんも会社を定年退職し、趣味として山や庭の手入れなどを行っていたことが友人に知られ、同隊に誘われたという。

 同隊は敷地内にある庭の草刈りがメインの業務だったが、「草刈りだけでは物足りなさを感じていたため、2、3年前から何かをやってみたいと考えていた」と葛西さん。「リオ五輪に合わせて、五輪を描こうかと思い、円を練習していたところ、企画展のPRに協力してほしいという依頼があった」と振り返る。

 同美術館の奥脇嵩大さんは「現在、開館10周年記念企画で『根と路』というテーマで国内外から現代美術作品を展示している。中にはらせん模様や波紋といった作品があり、これをまねてミステリーサークルができないかと持ち掛けたところ、快諾いただいた」と話す。

 葛西さんらは芝刈り機を使い、円の中心から徐々に直径の大きな円を描き、「ミステリーサークル」を作った。実際に完成した円を見た葛西さんは「円を描くのは簡単そうで意外と難しい。想像以上のものができた」と笑顔を見せる。

 「これだけにとどまらず来年も何か作りたい」と葛西さん。奥脇さんは「ミステリーサークルをきっかけに来館し、開催中の企画展にも足を運んでいただければ」と話す。

 開館時間は9時~18時。「青森EARTH2016 根&路」は9月25日まで。

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