弘前のバリスタ・千葉俊さんが、10月19日に行われる「コーヒーフェストラテアート日本選手権2016大阪大会」に出場する。
ラテアートを描くバリスタの世界的な大会で、「フリーポア」と呼ばれる「注ぐだけ」で模様を描くラテアートで競う。予選ではラテアートを写真で審査し、海外も含め全国から200人以上の応募の中、40人のファイナリストが選出された。本大会ではトーナメント形式でバリスタが対戦し、ラテアートを5つの項目で審査し、勝者を決める。
千葉さんはアンジェリック弘前店(弘前市野田)で働くバリスタ。ラテアートを始めたきっかけは、青森出身で東京のカフェで勤務するバリスタ・佐藤公倫さんのラテアートを見てからだという。「知識としてラテアートを知ってはいたが、仕組みや理論などを勉強するようになった」と振り返る。
現在はSNS「インスタグラム」で自身のラテアートを投稿し、さまざまな人たちからアドバイスをもらいながら独学で勉強している。ラテアート大会への出場は初めてという千葉さんは「青森ではまだラテアートといったコーヒー文化が根付いていない。こういった大会に出場することで少しでも注目され、挑戦する人が増えるようになれば」と話す。
大会に向けて、「使われるエスプレッソマシンや人前で注ぐといった環境は普段と全く違うが、条件は出場者全員が同じ。優勝を狙っていきたい」と目標を語る千葉さん。「大会まで少しでも見られる緊張感に慣れ、多くのラテアートを作っていきたいので、当店まで見に来てください」と笑顔で呼び掛ける。