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弘前で「ファッション甲子園」 和モダンな花魁、波紋を表現した作品など

大会初の4タイトルを受賞し会場を盛り上げた柴田女子高校の「モダンな花魁」

大会初の4タイトルを受賞し会場を盛り上げた柴田女子高校の「モダンな花魁」

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 弘前市民会館(弘前市下白銀町)で8月21日、「全国高等学校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園2016)」の最終審査会が開かれた。

1位の岐阜県清凌高校「無機質な湖」

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 今年で16回目を迎える同大会は、高校生によるファッションデザインコンテストの全国大会。42都道府県から3190点の応募があり、うち32校35点が1次審査を通過し、ファッションショー形式の最終審査会に臨んだ。

 今年の優勝作品は、清凌高校(岐阜県大垣市)の佐藤百恵さん(2年)がデザインした「無機質な湖」。「悩んでいる時に思いつき、人の気持ちが波紋のように広がっていけばどうなるのかというアイデアを表現した」と佐藤さん。クリアファイルを約1000枚使い、波のように一つ一つをつなげていったという。モデルを務めた小川瑞歩さん(3年)は10年続けたバレエ経験を生かし、今年から新設された長さ約10メートルのランウェーで作品をアピールした。

 準優勝となった柴田女子高校(青森県弘前市)の「モダンな花魁(おいらん)」は、出場校教員の投票で決定するキラリ賞と観客の投票による観客賞、審査員特別賞も受賞し会場を盛り上げた。デザインした小山内沙亜良さん(3年)は「和風のデザインが好き」と話し、同大会では初の4タイトル受賞に「うれしい」とコメント。モデルの小野香純さん(2年)は「ネット動画などを見て歩き方や仕草などを勉強した」と苦労を明かす。

 審査員のAKIさんは「ランウェーが新しく作られたことで、作品だけでなくよりモデルのパフォーマンス力が評価対象となった。柴田女子高の受賞はチーム全体で勝ち取った」と審査発表の場で話す。審査員長の大塚陽子さんは「1位の清凌高校は、2位に比べると華やかなファッションではないが、ファイル一枚一枚を丁寧に作ったという頭が下がるような地道な努力が受賞につながった」と総評した。

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