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弘前公園の花筏、見頃再び 公園緑地課が水門閉じリトライ

花筏が少しずつ集まっている外堀の様子(5月2日18時撮影)

花筏が少しずつ集まっている外堀の様子(5月2日18時撮影)

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 弘前公園の桜を管理する公園緑地課が5月3日、散った桜の花びらを堀に集め、水面に浮べる「花筏(はないかだ)」に再挑戦する。

外堀の花筏(5月2日18時撮影)

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 同園の桜は今年、開花が例年以上に早まり、さくらまつりを前倒した「準さくらまつり」期間を設けて開催した。最も早く満開を迎えたのは外堀のソメイヨシノで、さくらまつり開催前日の4月22日。同24日には園内全エリアのソメイヨシノが見頃のピークを迎え、2009年以来の早い満開となった。

 花筏は同園の桜の魅力の一つで、散った桜の花びらが堀一面に浮かび、「桜の絨毯(じゅうたん)」「ピンクのスープ」などと例えられ、毎年話題を集める。天候条件などで見られない年もあり、タイミングが短いため地元民でも巡り合える機会が少ない。今年の花筏は4月27日から28日午前中までがピークで、28日午後に雨が降ったことにより見頃を終えてしまった。

 公園緑地課の橋場真紀子さんによると、花筏を作るために堀の水は止めているが、花びらは3日もすると土色になってしまうため、水門を開けて水と共に花筏を流す。今年は5月1日に流し始めたが、2日の朝に一度水を止めたという。

 水を止めた理由について、「今年は満開となった後、低温が続いたため散るタイミングが延びた上、外堀の道路沿いと土塁側の桜で散るタイミングに差が生まれている。道路沿いの桜はすでにほとんど散ってしまっているが、土塁側の桜はまだ散ることができる。もしかするともう一度、まだ散っていない桜の花びらで一面の花筏を見せることができるかもしれない」と話す。

 園内では現在、満開となっている「ヤエベニシダレ」や「佐野桜」といった品種があり、見頃はまだ続く。橋場さんは「花筏を楽しみにしている花見客も多いので、ゴールデンウィーク中にもう一度『花筏』に挑戦したい」と意欲を見せる。

 さくらまつりは5月5日まで。

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