弘前公園(弘前市下白銀町)で現在、紅葉が見頃のピークを迎えている。
弘前城の跡地を利用した広さ49万2000平方メートルの弘前公園には、約1100本のカエデと約2600本のサクラなどが植わる。園内はオレンジ色や黄色、赤色などさまざまなグラデーションで彩るほか、紅葉のライトアップも行っている。
園内には観光客が多く訪れ、スマホやカメラを向けて思い思いにシャッターを切る姿が見られ、外国人観光客も園内の光景に感嘆の声を上げていた。弘前在住の40代男性は「弘前公園といえば、春はサクラの花見だが、秋の紅葉も楽しめるので、『紅葉見』をもっと多くの人に知ってほしい」と笑顔を見せた。
園内の有料エリア「弘前城植物園」を中心に「弘前城菊と紅葉まつり」を開催中。花と竹で作ったメインシンボルやフラワーアートの展示、夜間にはプロジェクションマッピングを行っている。露店の出店や市民菊花展のほか、今年初の取り組みとして、「竹あかり」の総合プロデュース集団「CHIKAKEN」によるオブジェ作品の展示を行う。11月9日まで。
弘前市公園緑地課の橋場真紀子さんは「カエデ類の紅葉は黄色に染まる品種から始まり、11月中旬まで深紅へと移り変わる。イチョウも色づき始めており、11月上旬には黄金色に見頃を迎える」と話す。
ライトアップは16時~21時。11月中旬まで。