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弘前にリンゴの通年販売店「山金」 卸業のノウハウ生かし

(左から)店長の小山内亨祐さんとスタッフの中村優美子さん

(左から)店長の小山内亨祐さんとスタッフの中村優美子さん

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 リンゴ販売店「山金(やまきん)りんご小山内商店」(弘前市駅前町)が4月1日、虹のマートにオープンした。

リンゴの木箱で作られた店内

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 約10種の品種のリンゴを通年で販売する同店。74年続くリンゴの卸業「山金小山内商店」(石渡)の4代目で次期社長・小山内亨祐さんが店長となり、「リンゴの価値を高めたい」と開業した。

 小山内さんは消費者に直接リンゴを届けたいと、2017(平成29)年からネット販売を開始。現在までに30万箱以上を売り上げたという。同店では市場だけでなく生産者からもリンゴを仕入れ、鮮度保持技術「スマートフレッシュ」を施した上でCA貯蔵する。CA貯蔵とはリンゴの呼吸を抑え、品質の低下を防ぐ貯蔵方法のこと。「多くの品種をそろえ、しっかり管理できるのは卸業の強み」と小山内さん。リンゴは販売当日の朝に冷蔵庫から取り出し、店頭に並べる。取り扱う品種は季節によって変える。6月前後はリンゴが不足するため、同社で栽培しているメロンやブドウを用意する。

 リンゴの価格は1玉=250円~500円。発送にも対応する。その場で食べられるようカットしたリンゴも提供。赤色と黄色の2品種を用意する。価格は、1玉サイズ=350円、ハーフサイズ=250円。リンゴジュースも用意。価格は、250ミリリットル瓶=350円、1リットル瓶=770円、テイクアウト=500円。

 10代の頃は会社を継ぐつもりはなかったが生産者から届いたリンゴのおいしさに気付き、業務に関わるようになったという小山内さんは「おいしいと思ってもらえるリンゴを常に提供している自信はある。リンゴには多様な品種があり、自分がそうだったように、地元民でも本当においしいリンゴに気付いていない人が多いのでは。希少でもおいしい品種にもスポットを当て、紹介していきたい」と意欲を見せる。「卸業にいるからこそ産業全体の課題が見えてくる。生産者に安心しておいしいリンゴを作ってもらえる環境作りも大切。SNSでの発信など自分でできることを一つずつ始めている」とも。

 営業時間は8時~18時。日曜定休。

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