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弘前のホテルと公衆浴場が競売へ 廃業後の施設活用に地元の注目集まる

競売にかけられたホテルニューキャッスル

競売にかけられたホテルニューキャッスル

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 弘前の経営破綻したホテルと公衆浴場が11月5日から、青森地裁弘前支部で競売にかけられる。

閉鎖されたままの「健康温泉桃太郎」

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 競売を公示したのは、2023年4月に廃業した「ホテルニューキャッスル」(弘前市上鞘師町)と、2023年3月に休業したまま廃業となった「健康温泉桃太郎」(新里)。2施設はどちらも弘前で40年以上続いた老舗で、コロナ禍による売り上げ減少などが原因で経営破綻している。

 ホテルニューキャッスルは1978(昭和53)年開業。建物自体は1974(昭和49)年に建てられ、1990(平成2)年に宴会場や結婚式用の式場がある北東棟を増築した。地下1階付き10階建て。総床面積は約1万2000平方メートル。売却基準額は595万2,000円で買受可能価格は476万1,600円。2023年度の固定資産税は1,102万5,765円。

 元従業員は「廃虚になるよりかは、活用されて新しい何かになった方が弘前のためになっていいのでは。新しい買い手が見つかってほしい」と話す。同ホテルは大学の学会に利用できたことから「学会が開けなくなり不便。早く再開してほしい」といった大学関係者の声もあった。

 健康温泉桃太郎は1964(昭和39)年に建てられた大衆浴場で、源泉は地下986メートルからくみ上げており、泉温は47度、湯量は毎分1100リットル。約2万平方メートル以上の敷地内には、ゴーカートコース、ゲートボールコート、大正時代に建てられた2階建ての倉庫がある。

 売却基準額は5,611万3,000円で買受可能価格は4,489万400円。2023年度の固定資産税は146万7,655円。

 よく利用していたという40代男性は「桃太郎温泉をきっかけに湯めぐりをするようになった。一番弘前らしい銭湯だった気がする」と振り返る。

 入札期間は11月5日8時30分~11月12日17時。

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