写真家・映画監督の蜷川実花さんの個展「蜷川実花展 with EiM(エイム):儚(はかな)くも煌(きら)めく境界」が4月6日、弘前れんが倉庫美術館(弘前市、TEL 0172-32-8950)で始まった。青森県内で展開している「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」のメイン企画の一つ。
花をモチーフとした多くの写真作品や映画、映像、空間インスタレーションなどを手がける蜷川さん。弘前には桜の開花時期に合わせて2年前から通うようになったという。撮影した弘前の桜は、今回の個展のクライマックスに展示する。
蜷川さんの個人作品のほか、クリエーティブチーム「EiM」と共同で制作した、高さ15メートル、約300平方メートルの吹き抜けスペースを活用した大型作品と映像のインスタレーションを展示。蜷川さんは「弘前れんが倉庫美術館ならではの空間をどのように使うか、EiMのメンバーと共に考えた」と話す。
蜷川さんは「はかなくて、もろくて、でもキラキラしているものに心を奪われることが多い。弘前の桜は本当に素晴らしく、死ぬ間際に見たいと思うほど特別な存在」と話す。「開花時期の予測が難しく、今年の撮影もすでにスケジュールを空けているが、無事撮影できるか今からそわそわしている」と笑顔を見せる。
開館時間は9時~17時。火曜休館。観覧料は、一般=1,500円、大学生・専門学校生=1,000円、高校生以下無料。9月1日まで。