弘前の市場「虹のマート」が2月28日、「第33回優良経営食料品小売店等表彰事業」の「農林水産大臣賞」に選ばれた。
公益社団法人「食品等流通合理化推進機構」が全国の小売店・商店街などの団体を対象に1977(昭和52)年から行っている同事業は、全国の優れた経営成績を上げている中小企業を表彰する。弘前市からの受賞は初で、青森県内では約30年ぶりの受賞となる。
虹のマートは1956(昭和31)年から続く総合食品市場で、現在は、生鮮食料品、総菜、パン、花などを販売する店23店が並ぶ。地元民の台所として親しまれ、弘前駅前の立地から観光客誘致にもつながっている。
今回は、全国から約70企業・団体から応募があり、上位3団体が農林水産大臣賞に選ばれた。「虹のマート」は、市場全体で協力しあう土壌があり、20~30代の客層も増やしていること、近隣の大型商業施設との住み分け環境構築や公的機関との連携が評価された。
虹のマートを運営する「生き活き市場」の浜田大豊さんは「昔から続けてきた対面販売やチャレンジ出店という新しい取り組みが評価につながりうれしい。いつもお越しいただいている地元のお客さまや虹のマートに関わる全ての人のおかげ」と笑顔を見せる。