弘前観光コンベンション協会が発行する「アップルパイガイドマップ」が現在、X(ツイッター)で話題を集めている。
青森県産リンゴを使ったアップルパイを提供する弘前市内の店を紹介する同冊子。現在は2023年4月に発行した第18版で、掲載店数は41店。アップルパイの甘み・酸味・シナモンなどの項目を5段階で評価する。
話題を集めているのは、Xアカウント「えだ」さんの投稿で、アップルパイガイドマップを紹介し、「食べ歩きしたすぎて気が狂いそう(原文ママ)」と発信。1万6000以上のリポストや5万近くのいいねが寄せれ、「行きたい」「おいしそう」といった反応がある。
同冊子は、アップルパイに関する質問が観光客から多かったことから、女性職員が中心となり2010(平成22)年3月に作成した。同協会担当者の村岡則子さんによると、同冊子は現在定番のガイドマップとなり、テレビや雑誌などのメディアに紹介されることも多くなったという。村岡さんは「SNSで度々話題になるが、同協会からガイドマップを発信してもそんなに話題にはなってくれない」と話す。
弘前観光コンベンション協会ではこれまで14年間で、弘前アップルパイレシピの発行やクリアファイルやログノートなどのオリジナル商品を販売してきた。このほか、地元のタクシー会社がアップルパイ販売店を案内するサービスを始め、姉妹版としてタルトタタンのガイドマップを作成するなど展開していった。
現在は、大正浪漫喫茶店(弘前市上白銀町)が「アップルパイクリームソーダ」(770円)を販売したり、弘前市りんご公園(清水富田寺沢)内にある「りんごの家 軽食喫茶コーナー」が土曜・日曜限定で、弘前のアップルパイを食べ比べできるセット(770円)を用意したりしている。以上、販売は2月29日まで。
第19版の冊子作成に向けて情報を集めているという村岡さんは「いまだに話題となってくれることはうれしい。リンゴの街だからこそのたくさんのアップルパイがあり、一堂に会しているインパクトある表紙はつい手を取ってしまいたくなるのでは。アップルパイ目的でぜひ弘前に来てほしい」と笑顔を見せる。