市場「虹のマート」(弘前市駅前)の公式X(旧ツイッター)で投稿した津軽弁「ちょすな」が現在、SNSで話題を集めている。
話題を集めているのは、虹のマートが11月2日に投稿したツイートでバックヤードに書かれてあった注意書き「ちょすな」。「Chosuna in the Tsugaru means "don't touch."」と英語訳と共に発信したところ、1700以上のリポストと3500以上のいいねが寄せられている。
虹のマートのXを担当する浜田大豊さんは「当市場にある『いした』は昔ながらの八百屋で、販促ポップがイラストや訴えかけるような手書きでいつも面白く、以前からSNSで紹介していた。今回も何気なく使っている津軽弁だと思い、英語ではあったが発信したところ『バズった』」と笑顔を見せる。
「いした」は創業1957(昭和32)年の青果店で「カネ伸 石田綜(そう)合食品」が運営する。3代目社長の石田康一さんは「値札はずっと手書きだったが、10年くらい前から従業員がポップを作り始めた。『ちょすな』もその一つ。従業員向けに、『触るな』より優しく伝えるように書いたと聞いている」と話す。
ポップを作り始めた従業員で石田奈美さんは「対面販売なので、説明を求められる前に旬の物やおすすめ商品を伝えるために作り始めた。お客さまとポップを通しての会話が弾んだり、商品を手に取ってもらったりする機会が増えた」と振り返る。「何よりも、誰からも注意されなかったのでいろいろ書くようになった」とも。
浜田さんによるとツイートに対して、「ちょすな」は北海道や宮城でも使う方言という声が寄せられ、驚いているという。浜田さんは「SNSの利用するような若い人たちに当市場に少しでも関心も持ってもらえる機会になっていれば」と話す。