青森・津軽地方の田んぼに今年も稲を天日干しする「棒かけ」が並び始めた。
津軽地方では、稲の天日干しは一本の棒を立て、稲を交互に積み重ねていく「棒かけ」が通例となっている。現代は乾燥機による乾燥が主流となっているが、主に家庭用や小さな水田では「棒かけ」による天日干しを行う農家も多い。
今年は例年より気温が高かったことから、刈り取りは早まる見込み。青森県では平年より10日程度早まると予測している。
田舎館村の米農家の40代男性は「まだ残暑で稲刈り作業は大変になりそう。うちではもう棒かけを作らなくなったが、今年も棒かけの景色を見ると秋の訪れを感じる」と話す。
名古屋から観光で訪れていた40代女性は「愛知とは違う天日干しの風景があり、それだけでも新鮮だった。青森は名古屋より涼しいと思って来たが、名古屋の方が涼しい」と笑顔を見せる。