弘前の相馬地区在住の三上あつ子さんが現在、養魚場の引き取り手を募集している。
今年2月に亡くなったあつ子さんの夫・明男さんが造った同養魚場。あつ子さんは「夫が亡くなり、管理維持する人がいなくなった。今や仲間たちに管理してもらっているが、いつまでもお願いすることはできない」と話す。
明男さんは今から約20年前、手に入れた土地を養魚場として開拓していったという。本職は内装業で釣りが趣味だったという明男さんは仕事を引退後、本格的に養殖や釣り堀経営などを考えていたが、夢半ばにしてこの世を去った。
敷地面積は1343平方メートル。地下水を引き、直径9メートルの円形水槽3基と長方形の水槽1基、小屋2棟を備える。あつ子さんによると、小屋の一棟は雨漏りで屋根が痛んでいるが、もう一棟は痛みが少なく、電気も通っているという。
あつ子さんは「病気になってから、夫に養魚場のことを聞くことがなかなかできなかった。ちゃんと聞いておけばよかったと後悔はあるが、『自由に使っていい』と話す夫が夢に出てきたため、決心した。もし使いたい人がいれば問い合わせてほしい」と話す。
問い合わせは「相馬えび等養殖生産組合」(弘前市五所)の山崎隆穂さん(TEL 090-2022-5811)まで。