「丹藤」(弘前市小比内)が7月21日、キッチンカーで「毛豆(けまめ)ソフト」の販売を始めた。
津軽地方にある在来品種「毛豆」を使ったソフトクリームを販売する同店。弘前を中心としたガソリンスタンド営業やカーケア事業などを展開する「丹藤」が、事業拡大と雇用推進のために始めた新事業となる。
2017(平成29)年から毛豆の自社栽培に取り組んでいる丹藤では、仙台で運営するガソリンスタンドで毛豆の販売も行ってきた。同社広報担当者によると、毛豆の加工品が少ないことに着目し、2021年から毛豆を使った商品としてソフトクリーム開発に着手したという。
開発に当たっては、無農薬栽培で採れた毛豆の粒の食感を残すことにこだわり、注ぎ口がつまらないように大きさを調整したという。毛豆は薄皮を手作業で一粒一粒むき、加工会社に送る。キッチンカーは車内のカーケア事業や車両販売部門などが担当する。「ソフトクリーム販売のキッチンカーは青森県内で初だったため、保健所の審査が長引いた」と同担当者。
価格は1個400円。販売は10月末までの毎週金曜・土曜・日曜・月曜に「Enejet弘前城東CS」(小比内)で行う。それ以外の曜日は、他のガソリンスタンドを巡回して販売する予定という。営業日時は「丹藤」の公式SNSで発信する。
同担当者は「毛豆のおいしさをもっと広く知らせたい。今季はガソリンスタンドをメインに販売するが、今後はイベント会場などでも販売できたら」と意欲を見せる。
営業時間は10時~18時。